日本学術会議若手アカデミーからの提言にヒマラボを取り上げていただきました

ヒマラボのモリタです。連休をいかがお過ごしでしょうか。

この度、日本学術会議の若手アカデミーからの『提言「シチズンサイエンスを推進する社会システムの構築を目指して」のポイント』にヒマラボについて取り上げていただきました。

日本学術会議は日本の科学者の内外に対する代表機関で内閣府に事務局が置かれている学術の普及と発展を目的としています。

日本学術会議ホームページ – 内閣府日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。www.scj.go.jp

提言はこちらです。下記リンクの左下にある提言全文のPDFで11枚目(下ページで4ページ目)に載せて頂いています。提言「シチズンサイエンスを推進する社会システムの構築を目指して」ポイント|日本学術会議日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。www.scj.go.jp

そこには下記の通り記載を頂きました。

福岡大学准教授の森田泰暢氏が立ち上げた一般社団法人ヒマラボは、「シチズンサイエンス教室」とも呼べるユニークな取り組みである。ヒマラボでは、参加者は各自の興味や気づきをもとに研究活動を個々の空き時間に行い、その際、成果をできる限り「研究」として認められる形で発信できるよう、職業科学者である森田氏らが適切な指導を加えていく。つまり、市民から距離を置かれる 研究活動を身近に、そして気軽に取り組めるようにする仕組みを提供しようとする試みである。このような取り組みは、職業科学者では扱えない研究テーマの発掘だけでなく、シチズンサイエンティストの研究の質の担保や研究倫理教育の観点でも有効と考えられる

な、なんとも恐縮してしまいます。最近私が色々と疲れてしまってこのあたりの取り組みに時間が割けておらずで、実態との解離が広がらないようにまた精進してまいります。もう少しやること減らしてこちらに力入れたいなぁ…。

シチズンサイエンスというのは、ざっくり申し上げますと、研究所や大学に勤務しているわけではない一般の市民によって行われる科学的活動を言います。

例えば、地域の環境問題に関して、専門家ではなくその地域の方々が自ら科学的な調査を行って自治体に提言を行うような社会課題の解決の文脈で「市民科学」という表現が用いられることもよくありますが、それに限らない科学的な考え方や手続きに基づいた知的生産も広くシチズンサイエンスと呼ばれています。

ヒマラボでいうところの研究的活動でしょうか。福岡から少しずつ活動を重ねていくことで、そのユニークさも見つけてもらえるんだなと嬉しく思います。

若手アカデミーからの提言は、広報、研究倫理、社会システム、資金精度の整備とまさにヒマラボ自体も課題と感じていたところにフィットします。まだまだ色々できる余地がありそうです。

ここまでには、様々な方々のご参加や企業からのご支援等あってのことでした。第1期でも中心的なご活躍をいただいた池田さんは「エンプロイヤーブランディング」についてまとめられて、今ではその法人も作られてヒマラボの理事にもなっていただきました。

一般社団法人エンプロイヤー・ブランディング協会|働く場の価値を創造し、伝える |employer-branding.or.jp

当時、福岡大学商学部第二部の学生だった阿部くんは脱出ゲームの研究をした後に卒論を愛でる「やさしい卒論発表会」も企画してくれたり。

https://note.com/himalab/n/n6fb93acc8604

ポッドキャストのパーソナリティにも参加してくれていて。

Podcast「ヒマラボのステッキ」|ヒマラボのnote|note私たちをちょっと支える知に触れるポッドキャストです。様々な分野の研究者をお呼びして、お話を伺います。おとなの好奇心が活かさnote.com

第2期のみなさまにもご参加いただいて。こちらでもeスポーツ、地ビール、セックスなどなど本当に様々な好奇心にも触れさせていただきました。
(こちらは私の力不足でうまくサポートしきれず恐縮しています。。。)

https://note.com/himalab/n/n332ee29aaa64

その他にも静岡県立大学の上野先生によるヒマラボ静岡など少しずつ「リサーチカルチャーを醸す」動きが起こり始めています。

シチズンサイエンス 、リサーチマインド、リサーチカルチャーは私にとって改めて重要なキーワードであると感じています。

今回のきっかけはサイエンスカフェで先進的な動きも取られていた九州大学の吉岡先生との出会いがあってのことでした。心より感謝申し上げます。

至らないところもありますが、引き続き頑張ってまいりますので、何かまたご一緒できる機会がありましたらぜひ宜しくお願いいたします。

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